子育て外科医にお金について悩む時間はない。Daddy-surgeon does not have time to think about a financial plan

投稿者: | 2024年5月18日

僕は外科医ですが、経験として外科医はお金に無頓着です。

もともと外科医は、勤務時間が長く急な呼び出しも多い。割に合わない仕事です。お金に執着するような人はそもそも選ばない。

また非常勤の単価が高いため、苦しくなればアルバイトすればいいや、と考えがち。

財務管理に疎い。すなわちいいカモです。

そんないいカモだった私も、子育てのため非常勤だけで食っていく時はかなり真剣になりました。 自分だけでなく家族も養わないといけない。飢えさせるわけにはいかない。じゃぁ、非常勤の仕事を増やせばいいかもしれませんが、それで子育てできなかったら一体何やってるかわからない。

そこで大量に本を読み漁りました。読み漁った結果、にわか経済オタクとなった私は、フィナンシャルプランナー(FP)を試しに受けて無事FP4級に合格しました。

なんちゃってFPになって思うのは、お金の話は難しい。

1。アドバイスしてうまくいかなかったら恨まれる。

お金というのは、土地とお同じくらい利己的・感情的になりやすい分野です。よって、例えば助言してうまくいけばいいですが、うまくいかなかった時にはものすごく恨まれます。

2。お金について習わない。

お金は一生ついて回りますが、まったく勉強しません。お小遣い帳、親からの教えくらいで、後は耳学問がほとんどでしょう。

3。お金を扱う業者には下心がある。

失礼かもしれませんが、銀行や保険会社は根本的に顧客と利益相反にあります。すなわち、顧客の取り分が減れば自分たちの取り分が増えるわけです。そういう金融関係の企業というのは、「まぁベターかな?」ということは教えてくれますが、「顧客にとってベスト」なことは決して教えてくれません。銀行で投資信託について相談しても、ベストな商品は教えてくれません。

となると、自分で勉強するしかないわけです。

私が読んでよかったと思う本はこの2冊です。

難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!

ジェイソン流お金の増やし方

これらに共通するものは

「あなたの貯金が増えようが減ろうが、基本的にどうでもいい」「お金なんてそんなに簡単に増えませんよ」「毎日の仕事を頑張りなさい」

というやる気なさげな姿勢でしょうか。賛否両論あると思いますが、基本的な考え方のベースは素晴らしいと思います。

上記の本に書いてあるようなことを改めて書いてもつまらないので、私なりの基本方針を頼まれてもいませんが語っていきます。

1。税金対策は別にズルではない

国民として税金はきちんと収めるべきと思います。それで社会構造が維持されているからです。しかし、システムとして払わなくていい税金は払わなくていいと思います。その浮いた分は自分の貯蓄にするも良し、好きな団体に寄付するも良し、「推し」を応援するも良し、自分で活用を決めればいいわけです。 

パッと思いつく税金対策は以下です。

  • NISA・IDECOはした方が良い。
  • 確定申告はきっちり行う。
  • ふるさと納税は最大限活用。

2。増やしたいお金は銀行でなく投資信託

そもそも投資した方が良いのか?迷ったら、した方がいいです。ただ、不動産・金・仮想通貨・FXとかいろいろありますが、めんどくさい方はリスクが高いか手間が多いのでしない方がいいでしょう。 一番リスクが低くて楽なのは、手数料が安いネット証券会社で、一番リスクが低いインデックス投資信託をすることでしょう。

3。安全資金を必ず確保しておく

絶対に失いたくないお金を確保しておきましょう。先の投資信託は、基本的には増えていくのですが、当然時流によって減少する時期があります。

どんな時でも生きていけるよう、これだけは何があっても失いたくないというお金を分けておきましょう。そのお金の保管方法は、タンス預金は盗難のリスクがありますので、普通預金・定期預金・国債など正直なんでもいいと思います。そんなに変わりません。

4。固定費を減らす 

  • サブスクは隙あれば解約
  • 保険を見直す(生命保険、自動車保険)
  • その車いるの?

サブスク代はバカになりません。オンデマンド・各種会員、時々本当にいるんだろうか?と確認してみましょう。試しにやめてみてもいいと思います。特に困らなければ要らなかったということです。

NHKもある種サブスクと言えるでしょう。極端な話、テレビを全く観ないのであればテレビを捨ててしまえばNHK代が要らなくなります。

5。ポイントは基本貯める

ポイントはバカになりません。たとえばドラッグストアで年間30万円使用します。1%ポイントがついたとしましょう。突然3000円が生まれるわけです。なんだ、3000円かと思われるかもしれませんが、たとえば30万円銀行に預けて3000円の利息がつくのに何年かかるか・・・と考えてみると、バカにならないことがわかります。

クレジットカードもポイントが貯まるのでおすすめはおすすめなのですが、現金よりも使い過ぎてしまう危険があります。現金と同じ感覚でクレジットカードで金銭管理ができるようになってから、クレジットカードのポイントを考えられることをおすすめします。

6。その時の給料で生活レベルを変えない

特に大事だと思うのですが、給料が増えたからといって生活レベルを変えないことをお勧めします。よく給料が上がったので、高い車に。いい服を。いい時計を。いい家に引っ越そう。となるかもしれません。しかしここで大きな問題があります。人間は給料が下がった時に、生活レベルを下げることが苦手です。

たとえばサブスク。なぜか解約するのをとてもためらってしまいます。現在高級車に乗っていて、給料が下がったから軽自動車に替えれるか?極めて難しい。なんといいますか、惨めな気持ちになるでしょう。

しかし、給料は上がったなら、いつか必ず下がります。

そうすると最初からずっと軽自動車に乗りつづけていれば、別に何も思いません。貧しさに耐えろというつもりはありませんが、自分の人生の浮き沈みごとに、特に沈んだ時に生活レベルを変えるのが難しい以上、目先の自己満足に飛び付かないことをお勧めします。