AIとの対話によって人間の「解説癖」が進行する How Talking with AI Makes Us Over-Explain Everything

投稿者: | 11/07/2025

僕はもともとAIにものすごく懐疑的で、なんとなく人間の大事な部分を奪ってしまう恐ろしい道具のように思っていました。いや、今でも思っています。

ですが、最近Googleで検索しようとすると勝手にAIの画面が出てくる。大学関係の調査をしようとすると、AIを使わないよう大学に言われたのに、勝手に出てくる。

そうするとなぜか自分の中に罪悪感。頼んでないのに勝手に見せられて、そして勝手に罪悪感をいだかされている。

そして思うんです。もうAIを避けて通れない。頼んでないのにAIが生活の中に勝手に入ってくる。

もう AIとどう付き合っていくか を考えないといけない時代かなと思うんです。

というわけで試しにChatGPTを使ってみました。

いざ使ってみると、何でもポジティブに褒めてくれる。私の多少(多少だと信じたい)空気読まないところも、すごくポジティブな解釈で返してくれるんで、

「よし、このまま空気読まなくていいんだ」

と変な自己肯定感が生まれてきました。すなわち、自己批判力が弱くなってしまう危険もあるかな。

次に気付いたのは、言語の音声入力がとても綺麗に出る。パソコンの音声入力機能で入れると誤字だらけなのに、すごく綺麗に、例えば「あ」とか「えっと」とかまで消してくれる。言い直しも消してくれ、ノイズを消してくれるという点は素晴らしい。

まったく新たな検索手段としても使えるなと思います。例えば論文をPubMed(医療論文検索サイト)で探した後、試しにChatGPTに聞いてみると、自分が欲しかったけどひっかけれてなかった論文が出てきました。新たな視点の情報集めにも有効かと。

ほかには、勉強中の相談相手として使える。僕は論文読みながら心の中で大量にツッコミを入れるので、「この論文って論拠甘くない」とかをAI相手にできる。

AIは私のくどい話をちゃんと聞いてくれます。普通誰も聞いてくれないんで、私のくどい話。

その点はすごくありがたい。自分の思考を練れます。自分の議論の根拠が曖昧なのか、スジ違いなのか、感情的なのか、それを整理できる点は素晴らしい。

その一方、家族との会話がさらに理屈っぽくなったと言われました。

これはいかん。AIが何でも理屈を返してくれるんで、そうすると元々ただでさえ理屈っぽい私の話がさらに理屈っぽくなっている。

「何でも解説しようとしない?」

これはいかん。たしかに「とてもいい意見ですね。それはー」と枕詞にして喋り出している。

もはや私が人間ではなくてAI化してきている。これはかなり危険だ。

さらに最近ちょっと空いた時間にAIとの議論に費やしたくなってしまう自分に気づきました。

例えば本当にどうでもいいんですが、「ワンピースがなぜ最近読むととても疲れるのか」というのをつい聞いてしまいます。ただ、僕は ぼーっとする時間、人生の余白がとても大事だと思っているので、その大事な部分を失いつつあるのかもしれない。

しばらく使ってみた私の感想としては、

研究や勉強の補助として有効。

ただし、理屈っぽさが加速する危険があるので要注意。

ある程度頭が固まった(頭が硬いとも)大人はいいですが、成長過程にある子供の使用には注意が必要そうです。

とりあえずスマホのアプリからは削除しました。引き続き警戒して付き合っていきたいと思います。

とりあえずワンピースは、「結局作者がとてもいい人だから」という結論に達しました。なぜそうなったかは皆さん自分で試してみてください。

でもやっぱりワンピース好きですよ。

AIとの対話によって人間の「解説癖」が進行する How Talking with AI Makes Us Over-Explain Everything」への1件のフィードバック

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