レビュー期限を過ぎた時の対処:ちゃんと返事ぐらいしてよ When the review deadline passes.

投稿者: | 2023年9月26日

前回の「レビューはどのくらい受けてくれるもの?」の続きですが、あえてちょっとカジュアルな書き方をしました。

ここでの返事とは、最初のレビューの依頼に対しての返事ではありません。 レビュー依頼の完全無視は大いにありです。言ってみればポストに広告のチラシを投げ込んでいるようなものですので。

レビューを受諾してもらった後、10日間ほど待ち時間があります。 この10日間以内に、レビューを返してくる人は、大体3分の1位でしょうか? いや、よく言いすぎているかも。10日間と設定した期間を過ぎると、大体雑誌から自動メールで督促が行きます。おおむね2ー3回届くようです。 以前なんでこんな督促メールが何回も送られてくるんだ!と怒りのメールが来た事はありますが、そんなこと言う前に早くレビュー書いてくれと思いました。

しかし、実はこの自動督促メールで対応してくれる人は少ないです。

ここからがエディターの本領発揮です。僕は督促メールが送られた2日後ぐらいに、個人的にメールを送っています。ぜひレビューをいただけると助かります、先生のお力添えをお願いします、というメールです。 40人近くに依頼してやっと了承してくれた方です。とてもありがたい。たまたま何か事情があって書けてないでしょうから、こちらも失うまいと必死です。これでお返事をいただけるケースは結構多いです。1週間遅れますとか2週間遅れますとか、そういう返事してくれる人もいて、誠意を感じます。

さて、本題です。

個人的に1番困るなと思うのが、これら全てに一切返事をくれない人です。

一応最初レビューを受諾してくれたはずなんですが、自動督促メールにも、こちらからの個人メールにも一切返事が来ません。そして最初の期限を過ぎて、10日後位に自動でキャンセルされる人たちです。 数は多くはないのですが、10人中2人ぐらいでしょうか? (いや、もっと多いかも)。ここで言いたいのは、この人たちによって既に 20日間が失われているということです。 もちろん、こちらもそういう方がいるのを見越して、多めにレビューアーを探してはいるのですが。 急に仕事が入ってボランティアの仕事なんてできないかもしれませんけど、ほんとにちゃんと返事してほしい。

恋愛と同じく思わせぶりな態度が1番困るというやつです。

すぱっと最初からフってくれたらいいのに、曖昧な態度を取り続けられ、一方的にこちらが盛り上がり、最終的にはっきりしないまま連絡が取れなくなるというのは恋愛においても非常に嫌な記憶として残ります。J-POPか少女漫画だと無理やり甘酸っぱい記憶にされるかもしれませんが。

(注意)決して個人的な経験のことを言ってるわけではありません。

あと、僕が ちょっと疑っていることがあります。これは個人的な意見なので、事実かどうかは分かりません。

先日基礎的で先進的な内容の論文のレビュー依頼を送ったところ、10人に送って、5人があっという間に受諾してくれました。先に書いたように、レビューアー探しは20人に送って1人見つかればいい方ですので、すごい!と感動したのですが、この5人は全員「思わせぶりな態度」軍団でした。 誰一人期日を過ぎても返事を送って来ず、最終的に二十日間を失った後、また1からレビューアーの探し直しです。

ここで僕が疑っているのは、論文を受諾すると論文の内容が詳細に見れます。 ひょっとしてそうやって発表前の論文をチラ見するのが目的なんじゃないかと。特にこの論文は先進的な内容でした。その五人の先生は全員一流大学の著名な研究者たちだったので、ひょっとしてこういったことが研究世界では日常的に行われ、同業者の発表前の論文をチラ見しまくってるんだろうかと疑念を抱いてしまいました。この私の疑いが、見当違いでしたらぜひ否定していただきたい。そして見当違いだといいなと思っています。

もしそういうことを意図的にしている方がいましたら、大いに反省してください。

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