レビューはどのくらい受けてくれるもの? How many reviewers accept?

投稿者: | 2023年9月26日

レビューアーとエディターのやり取りって恋愛っぽいなと思うこともあります。といえるほど恋愛してるわけでもないし、恋愛上手でもないんですが。

レビューの依頼を研究者に送った後、ほとんどのパターンは無視です。まぁ要は返事しないでほったらかしですね。これはただ、僕も忙しい時、もしくは関わりたくない雑誌の時、よくやるので別にそれでいいです。

次のパターンとしては、きっちり却下してくれる場合です。これはメールの中にAcceptかDeclineかクリックするところがあるので、それをクリックしてくれたということです。 実はこれはこれで、誠意を感じます。 クリックするため約20秒は 私の依頼に思考を割いてくれたということです。 きちんと断る理由を書いてくれる人はもっと嬉しいです。 理由は様々です。Vacation中ですとか、グラントの締め切りの前ですとか、信じられない位忙しいですとか。この内容は、自分がどう返事するかの勉強になります。

この時、とてもありがたいことをしてくれる研究者もいます。 他の研究者の推薦をしてくれる場合です。ただ、おそらくその推薦される人に推薦していいか確認していないでしょうから、ある種押し付けたとも言えます。レビューアーを探す側としてはより適切な研究者を教えてもらえ、とてもありがたいです。ここで僕はその研究者に依頼するときにメールも一緒に送ってます。推薦してくれた研究者の名前は書きませんが、「他の先生から推薦をいただきました」と添えると、結構引き受けてくれます。やはり人間と人間ですのでこういった細かなコミュニケーションが大事と思います。

そして、極めて稀ですが(苦笑)、引き受けてくれる先生もいます。大体20ー40人ぐらいに送って1人。 ですので、2人のレビューアーを見つけるのには40人から80人ぐらいにメールを送っているということです。 僕は実際エディターをやるまではこんなに引き受けてくれないというのは知りませんでした。ただ、エディターをする回数を重ねるとハートがタフになり、基本断られて当たり前で、引き受けのメールが来た時は逆にびっくりします。 多少の却下では全く動揺しなくなったのはエディターのやってみて良かった点でしょうか。 なお、お門違いの先生に依頼をしてしまうこともよくあるんですけど、 そこで怒りのメールを送ってくるような人はいません。

こう書くと、やはり人間は誠意ある態度が1番大事ということを感じます。レビューなんて所詮ボランティアですので、よほど余裕がない限りなかなか手が出ないというのはもっともです。ただ、忙しい時にきちっとした態度でめんどくさいことに対処できるかが、人間力を問われるんだと思います。

次回は引き受けてくれてからのやり取りを書きたいと思います。

レビューはどのくらい受けてくれるもの? How many reviewers accept?」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: レビュー期限を過ぎた時の対処:ちゃんと返事ぐらいしてよ。 – 外科医は子育てと研究の夢を見るか?

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