レビュアーのレポートが揃ってからがエディターの真骨頂というか、最も悩ましく面白いところです。 レポートに目を通し、改めて論文に目を通し、Revisionに進むかRejectか決定します。
一番簡単なのは、2人のレビュアーが共にReviseの判断の時です。 通常、Revisionに進みます。 2人ともReject の時も、通常Reject に進みます。 ここで「通常」と書いているのは、そうではない場合があるからなんですが、それは後述します。
1人がReviseでもう1人がRejectの時にはどうしたらいいか?
これはなかなか悩ましい。一方、これこそエディターの存在意義でもあります。
シンプルな対応方法として、もう一人レビュアーを探します。多数決方式です。
もう1人を見つけてその人がReviseだったら2対1でReviseになる。最も分かりやすい方法です。
ただ、それまでに2人のレビュアーを見つけるために100人に頼んで、やっと見つかったような状況ですと、まぁこれが見つからない。
追加のレビュアーが見つからない時どうするか?
ここでエディターの意見が大きく左右します。自分がこの論文はReviseと思うかRejectと思うか。3人目のレビュアーになるわけです。
自分がReviseと思う時はReviseで、Rejectと思う時はRejectにできます。もちろん、きちんとレビュアーの意見を汲み、論理的な理由を書く必要があります。
エディターの権限は実はとても大きい。
先に書いた多数決も厳密ではない。
「通常」と先に書きましたが、あくまでレビュアーの意見は参考意見。最終的にエディターが決定します。
二人のレビュアーがRejectの時も、もしエディターが「この論文がRejectというのは納得がいかない」と思えば、さらにレビュアーを募り意見を集めることができます。もちろん更に追加したレビュアーの判断もRejectだった時に、ゴリ押しでMajor revisionに進むのはいかがかと思いますし、そんな人はまずいないでしょう。
なお、レビュアーのMajor revisionもしくはRejectの判断は、実はとても幅が広いので注意が必要です。
よく読んでみると、「いっぱい直したら、まぁどうにか載せれるかもしれない・・・」くらいのMajor revisionや、褒めてる口調で最終的に「え?それで結論Reject?」というRejectとさまざまです。
どのくらいの賛成度なのかを読み取らないといけない。
科学的じゃない気もしますが、僕はこういった曖昧な部分は人間くさくて好きです。
補足
最初のReviewで、AcceptかRejectかの選択はまずありません。基本ReviseかRejectかです。
どんな論文でも、何かしら批判的視点を持ってみると必ず疑問が湧く。
そして、その疑問を書いたレビューにちゃんと著者が誠意を持って答えてくれるかが、再提出時のAcceptの判断材料になります。
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